ETCは、ただの通行じゃない。
“日常の移動”が、そのまま積み上がる支出。
そして支出は、放っておくと勝手に太る。
この記事は、ETCカードを 「年会費」「ポイント」「割引」 の絡みで迷わないための整理メモ。
カード選びの話だけど、実は カード以前の“必須設定” がある。
まず結論(これだけ覚えれば負けない)
- ETCの「得」は ①道路会社側の割引・還元 と ②カード側のポイント の二層構造
- ETCマイレージサービスは登録無料。未登録は取りこぼしが大きい(特に平日朝夕割引)
- ETCカードは 「年会費(条件含む)」→「ETC利用がポイント対象か」→「運用(盗難・明細チェック)」 の順で見る
- 平日朝夕割引は “その場で安くならない”。翌月に 還元額(無料通行分) として戻るタイプ
- 迷ったら基本は メインカードに紐づけ。ただし「用途分離」が必要なら分ける
ETCの割引・還元は「2層構造」
ETCの節約は、ここを切り分けると一気に簡単になる。
① 道路会社側:割引・還元(ETCなら誰でも関係ある)
- 休日割引
- 深夜割引
- 平日朝夕割引(※ETCマイレージ登録が前提)
- ETCマイレージポイント(通行で貯まって、無料通行分に交換)
② カード会社側:ポイント(カードの仕様で差が出る)
- 「ETC利用も通常還元」か
- 「付与が下がる/対象外」か
- 年会費の条件(年1回利用で無料など)
大事なのは順番。
まず「道路会社側の得」を逃さない。その上で、カード側の得を上乗せする。
※超重要:ETCマイレージサービス(登録しないと始まらない)
「割引」って言葉の正体は、だいたいここに集まってる。
ETCマイレージサービスは、
- 対象道路をETCで走るとポイントが貯まる
- 貯まったポイントを 還元額(無料通行分) に交換して、次回以降の通行料金の支払いに充当できる
という仕組み。
登録に必要なもの(先に揃えると速い)
- ETCカード番号(有効期限も)
- 車載器管理番号(車載器に紐づく番号)
- 車両番号(ナンバープレート下4桁など)
- メールアドレス など
車載器管理番号は、いわゆる「19桁の識別番号」。
車載器のラベル/セットアップ申込書/設定画面などで確認できる。
ここを後回しにすると、得の入口にすら立てない。
平日朝夕割引:最大50%相当が“後日”戻る(通勤勢の本命)
平日朝夕割引は、ざっくり言うとこう。
- 平日朝(6〜9時)/夕(17〜20時)に対象区間を走る
- 1日のうち「朝1回」「夕1回」だけカウント
- 月の回数が一定以上だと、翌月に 還元額 が付く(無料通行分)
何が起きる?(勘違いポイント)
- 料金所でその場で安くなるわけじゃない
- 通常料金で通って、翌月に還元される
目安(回数で還元率が変わる)
- 5〜9回:30%相当(上限あり)
- 10回以上:50%相当(上限あり)
※利用回数はETCカードごとに数える。別カード同士で合算はできない。
向いてる人
- 平日、地方部の高速を“通勤ルート”として使う人
- 朝夕の移動が固定化してる人(=回数を作れる人)
逆に向いてない人(ここで迷子になる)
- 走るのが月1〜4回の人(回数条件に届かない)
- 朝夕に2回以上乗る日が多い人(2回目以降はカウントされない)
- 都市近郊しか走らない人(対象外区間になりやすい)
休日割引:土日祝30%(ただし“除外日”がある)
休日割引は、土日祝の地方部が割引になるやつ。
ポイントは3つだけ。
- 対象車種が限られる(普通車・軽・二輪など)
- 交通混雑期など 休日割引の適用除外日 がある
- 他の割引と 重複しない(重複条件を満たした場合は優先ルールあり)
「GWに使えると思ったのに…」みたいな事故が多いのはここ。
深夜割引:いまは0〜4時30%/将来は“後日還元”へ
現行の深夜割引はシンプル。
- 毎日0〜4時の走行で約30%割引
- 車種は基本オールOK
- 走行距離や回数の制限なし(道路・区間の例外はある)
そしてもう1つ、大事な話。
深夜割引は今後、
- 対象時間を22時〜翌5時に拡大
- 対象時間帯に走った分だけを割引対象にする
- 「ETCマイレージ」または「ETCコーポレートカード」への後日還元型 に寄せる
…という見直しが予定されてる。
つまり、これから先ほど
ETCマイレージの重要度は上がる。
ETCカードのコストは3種類(ここが一番リアル)
ETCカードで見落とされがちなコストは3つ。
- 発行手数料(初回だけ/無料か)
- 年会費(無料/条件付き無料/有料)
- 再発行手数料(紛失・盗難時)
使う頻度が低い人ほど、年会費が刺さる。
「高速あまり使わないのに、毎年払ってる」みたいなやつ、静かに損。
ポイントは付く?付かない?(カード側の差が出る)
ETC利用がカードのポイント対象かどうかは、カードによって差が出る。
- 通行料金が通常還元で付く
- 特定条件で付与が下がる/対象外になる
- そもそもポイント設計が違う(移行前提など)
さらに一段ややこしい話(ETCマイレージ)
ETCマイレージの 還元額(無料通行分) で支払った部分は、マイレージのポイントが付かないルールがある。
(還元額を使って払った分まで“二重にポイント”は基本しない)
だから、
- 還元額を使う=その分ポイントは止まる
- でも支払いは軽くなる
このトレードオフを理解しておくと、あとで混乱しない。
どのカードに紐づけるべき?(管理と還元の両立)
判断基準はこれ。
メインカードに紐づける(管理がラク)
- 明細が一箇所にまとまる
- ポイントが集約できる
- 家計管理が楽
→ ETCマイレージの回数条件(平日朝夕)を取りにいくなら、集中させた方が強い。
別カードで分ける(用途分離)
- 仕事用/家族用など、目的が分かれる
- 車を複数人が使う
- “ETCだけ”を別管理したい(経費精算が楽)
ただし、分けると「回数が分散」して、平日朝夕の条件を満たしにくくなる。
分けるなら、そこも計算して決める。
クレカがない人向け:ETCパーソナルカードという選択肢
クレカがなくてもETCを使う手段はある。
ETCパーソナルカードは、
- 有料道路の支払い専用のETCカード
- デポジット(保証金) を預けて発行
- 通行料金は口座振替
- 年会費がかかる
「クレカのETCカード」とは別の仕組みだから、比較するときは同列にしない方がいい。
法人・事業者:ETCコーポレートカード(大口・多頻度割引)
仕事で高速をガンガン使うなら、視界に入るのがこれ。
大口・多頻度割引は、
- 利用額が大きいほど割引が効いてくる制度
- 使うには ETCコーポレートカード が必要
個人のクレカに付帯するETCとは、別ゲーム。
事故を防ぐ:ETCの落とし穴(地味だけど痛い)
ETCは車に入れっぱなし運用になりがち。だからこそ事故が起きる。
- 車上荒らし・盗難(車内放置しがち)
- 期限切れに気づかない
- 利用明細を見ずに、不正利用の発見が遅れる
対策は「利用通知」+「定期的な明細チェック」。
月1でいい。見るだけで守れる。
作ったら、これだけやれ(チェックリスト)
- [ ] ETCマイレージサービスに登録する(無料)
- [ ] 休日割引の適用除外日をざっと把握する
- [ ] 自分のカードの「ETC年会費」「ETCポイント対象」を確認する
- [ ] 利用通知をONにする
- [ ] 明細チェックのルーティンを決める(締め日〜支払日で回す)

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