「還元率1%のカードが正義」
…その気持ち、わかる。
でもETCに関しては、還元率だけで突っ込むと負けやすい。
理由は単純で、ETCの世界は “ポイント以外の差” がデカい から。
目次
まず結論(ポイント派が勝つための方針)
- ETCは ETCマイレージ(道路会社側) が主役。カードポイントは副菜
- だから見るべきは「還元率」ではなく 実質還元率(ネット)
- 実質還元率はこれで決まる
(カードポイント+ETCマイレージの還元)−(年会費+発行手数料) - 平日朝夕割引を狙うなら、ETCカードを分散しない(回数が割れる)
失敗する理由1:ETCは“道路会社側”の還元がでかい
カードのポイントは 0.5%〜1.0% が多い。
でも、通勤勢が刺さる 平日朝夕割引 は、回数条件で還元が大きくなる。
ここを取り逃すと、1%を必死に追っても意味が薄い。
失敗する理由2:年会費と発行手数料で、ポイントが相殺される
例えば、ざっくりイメージ。
- 年会費:550円
- 発行手数料:1,100円
- 還元率差:0.5%(0.5% → 1.0%)
このとき、年会費だけならまだしも、発行手数料があると 初年度はほぼ勝ちにくい。
失敗する理由3:ポイントの“価値”が固定じゃない
ポイントは「1ポイント=1円」に見えても、使い道で価値が変わる。
- 交換レート
- 交換単位
- 期間限定ポイントの混ざり方
ここが曖昧なまま “還元率だけ” 見ると、期待値がズレる。
失敗する理由4:ETCマイレージの還元額で払うと、ポイントが付かない部分が出る
ETCマイレージの 還元額(無料通行分) を使った支払い分には、マイレージのポイントが付かないルールがある。
(カード側のポイント付与も、設計上 “無料通行分” に対しては付与されないことが多い)
つまり、マイレージを使えば使うほど、カードポイントは“減って見える”。
でも、それは損ではなく 支払いが軽くなった結果。
失敗する理由5:ETCカードを分けると、割引条件が崩れる
平日朝夕割引は ETCカード単位で回数を数える。
家族や用途でETCカードを分けるほど、回数条件に届かないことがある。
ポイント目的で分けて、割引を落とす。
これが一番痛い。
実質還元率の計算(これが答え)
一年で高速代を「T円」使うとして、
- カードポイント:T ×(ポイント還元率)
- ETCマイレージ等:得した分(回数・区間で変動)
- コスト:年会費+発行手数料(初年度は発行手数料が重い)
かんたん版(ETCカード比較の式)
ネット得 =(年間のポイント)−(ETC年会費)−(発行手数料/初年度)
例:年会費550円のETCで「1%」にする価値はある?
比較として、
- A:0.5%でETC年会費0円
- B:1.0%だけどETC年会費550円
差は 0.5%。
年会費550円を回収するには、
0.5% × T = 550円
T = 550 ÷ 0.005 = 110,000円
つまり、高速代が年間 11万円以上 なら “差” が出始める。
それ以下なら、還元率より 固定費ゼロ の方が強いことが多い。
ポイント派の最適解(タイプ別)
ライト(高速:年0〜5万円)
- 目的:固定費ゼロ
- 解:完全無料ETC(年会費も発行手数料も可能な限りゼロ)
→ ポイントは“生活のメインカード”で取った方が効率がいい。
ミドル(高速:年5〜15万円)
- 目的:管理とコストのバランス
- 解:年1回利用で年会費無料 になりやすいETCを選ぶ
- 明細が追いやすい発行元に寄せる
ヘビー(高速:年15万円〜 / 通勤含む)
- 目的:割引・還元を取り切る
- 解:ETCマイレージ登録は前提
- 平日朝夕割引の回数を “分散させない”
- その上でカードポイントを上乗せ
まとめ:ポイント派ほど「固定費」を最初に潰す
- 1%にこだわる前に、年会費と発行手数料で足を引っ張られてないか確認
- 通勤勢はポイントより 平日朝夕割引 が効く
- 最終的には、実質還元率(ネット) で比較する

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