財布の奥にしまっていたセゾンカード。ある日突然「カードサービス手数料のご案内」というハガキやメールが届いて、身に覚えのない1,650円に戸惑っていないだろうか。
カードサービス手数料は、利用のない対象カードにかかる実在の制度だ。ただし、届いた通知が正規のものかどうかは別に確認したい。不審なメールやSMSのリンクから急いで手続きせず、セゾン公式の案内からNetアンサーへ進み、対象カード・入会月・請求内容を確かめよう。
払わずに済むかどうかは、判定期間や解約期限に間に合うかで変わる。この記事では、手数料の仕組みと、これからの手数料を避ける2つの選択肢を整理する。
結論:年1回、1円でも使えば無料のまま
先に答えを言う。
対象カードでは、判定期間内に1円以上のショッピング・キャッシングの利用、または残高の支払いがあれば、本カードのカードサービス手数料はかからない。ただし、期間内にセゾン側で売上情報を確認できる必要がある。手数料を避けるためだけに借入をする必要はなく、継続するなら予定している買い物の決済で考えればいい。
つまり選択肢は2つ。
・このカードを残すなら → 判定期間と利用明細を確認し、必要なら予定している買い物を余裕を持って決済する。
・もう使わないなら → ポイント・継続課金・付帯カードへの影響を確認し、入会月末までの解約を検討する。
どちらを選ぶかの判断材料を、順番に見ていく。
カードサービス手数料とは何か
セゾンが2024年に導入した制度で、年会費無料カードの一部が対象になっている。「年会費無料」の看板は変わっていないが、「使わずに持ち続けるだけ」の場合に限り、年1回の手数料が発生する仕組みだ。
金額はカードによって1,650円(税込)または2,200円(税込)。SAISON CARD Digital(セゾンカードデジタル)やセゾンカードインターナショナルは1,650円にあたる。
通知をきっかけに別のカードも比較したいなら、セゾンとエポスの維持条件を比較する。年会費だけでなく、使わずに持つ場合の条件まで確認しておきたい。
自分のカードが対象か確認する
対象になっている主なカードは次のとおり。
・SAISON CARD Digital(セゾンカードデジタル) ・セゾンカードインターナショナル ・セゾンカードインターナショナル デジタル ・セゾンNEXTカード ・Likeme by saison card
このほか提携カードを中心に対象は多数ある。手元のカードが対象かどうかは、セゾン公式の「カードサービス手数料 対象カード一覧」で確認できる。
ここで1つ注意点がある。同じカードでも、制度の適用開始日が異なる。
たとえばセゾンカードインターナショナルは2024年6月から適用が始まっており、未利用者への請求はすでに動いている。一方、SAISON CARD Digitalの適用開始は2025年8月で、最初の引き落としは2026年10月5日から。「今まで請求されなかったから大丈夫」ではなく、これから初回請求を迎えるカードがある、ということだ。
判定期間を計算する
判定のルールはシンプルだ。
カード入会月の1日から、翌年の入会月の末日まで。この期間に1円以上の利用(ショッピング・キャッシング・残高の支払い)がなければ、手数料が発生する。
請求されるのは入会月の翌々月4日。公式の例だと、6月入会の場合は「判定期間:6月〜翌年6月」「請求月:8月」となる。
自分の入会月がわからない場合は、Netアンサーにログインして「お客様情報の確認・変更」の入会日欄を見ればいい。届いた案内ハガキにも、対象カードと判定期間が記載されている。
選択肢①:1円使って持ち続ける
カードを残すなら、やることは1つだけ。判定期間内に1円以上使う。
コンビニで飲み物を1本買えばそれで終わり。金額の下限は事実上ないので、「年1回のコンビニ」をルール化してしまえば、このカードは今までどおり実質年会費無料で持ち続けられる。
ETCカードや家族カードの利用も、本カードのカードサービス手数料の判定対象になる。ただし、判定期間と売上情報の到着を確認したい。なお、セゾンは対象カードに付帯するETCにも別の未利用時手数料を導入している。本カードとETCでは判定期間が違うため、ETCカードサービス手数料の条件も確認しておこう。
1つだけ罠がある。判定されるのは「利用日」ではなく、セゾン側で売上情報が確認できた日だ。判定期間の最終日ギリギリに使うと、店からの売上データ到着が間に合わず、期間外の扱いになる可能性がある。使うなら月末駆け込みではなく、余裕を持って済ませておくこと。
ETCを使う予定があるなら、ETCカード5枚の維持条件を比較する。年会費・発行手数料に加え、未利用時の条件も見て選びたい。
選択肢②:もう使わないなら解約する
今後使う予定がなく、利用条件を管理する負担も減らしたいなら、解約は選択肢になる。ただし、年1回の利用を管理する手間だけで決めず、継続課金や付帯サービスで使っていないかも確認しておきたい。
解約で本カードの次回手数料を避ける期限は、入会月の月末まで。利用による免除条件を満たさない場合は、期限後に解約しても次回分の請求対象になる。ETCカードサービス手数料をETCの解約で避ける期限は、本カード入会月の前月末までで異なる。セゾン公式の解約期限と入会月を照らし合わせよう。
解約前に、次の3点と継続課金の支払方法を確認しておきたい。手続きの流れはセゾン公式の解約案内で確認できる。
・永久不滅ポイントは残っていないか。同じ名義でクレディセゾン発行の永久不滅ポイント対象カードをほかに残す場合は、合算されて失効しない。対象カードを残さない場合は、解約前にポイントを使う。
・ETCカードを紐づけていないか。本カードを解約するとETCカードも使えなくなる。高速に乗る予定があるなら、代わりのETCカードを先に用意する。
・家族カードを発行していないか。こちらも同時に解約される。家族が使っている場合は事前に伝えておく。
特にETCは見落としやすい。「昔作ったセゾン、もう使ってないから解約しよう」で切った結果、車載器に入れっぱなしのETCカードが料金所で止まる、というのが典型的な事故だ。
すでに引き落とされていたら
セゾン公式の解約案内では、支払い済みのカードサービス手数料は返金できないとされている。ただし、対象カードや利用実績と請求内容が食い違うと思う場合まで、確認を諦める必要はない。明細と判定期間をそろえてセゾンに問い合わせたい。
これからの手数料を避けるには、次の判定期間を確認する。カードを残すならその期間の利用条件を満たし、使わないなら解約期限と付帯サービスへの影響を確認する。今日の利用で、すでに終了した判定期間までさかのぼって免除されるわけではない。
手数料の請求分には永久不滅ポイントが付かない。保有を続ける価値は、実際に使う特典と維持費を合わせて考えたい。予定している買い物で免除条件を満たせるなら、余分な出費をせずに続ける方法になる。
この流れはセゾンだけではない
未利用カードへの手数料導入は、業界全体でじわじわ広がっている。ライフカードも同様の手数料を導入しており、「作って放置」が無料で許される時代は終わりつつある。
年会費無料カードを選ぶ基準も変わってきた。「無料かどうか」だけでなく「放置したときに何が起きるか」まで見るのが、これからの選び方だ。この視点での比較は次の記事にまとめている。
まとめ
・本カードの手数料を避けるには、対象カード・判定期間・利用明細を確認する。
・ETC・家族カードの利用も判定対象だが、期間内の売上情報到着に注意する。ETC自体の未利用時手数料は別制度。
・本カードの解約期限は入会月末。ポイント・継続課金・ETC・家族カードへの影響を確認してから手続きする。
・支払い済みの手数料は返金されない扱い。請求内容に疑問がある場合は、セゾンに確認する。
今のカードを続けるなら、公式案内で判定期間を確認するところから始めよう。対象利用がなければ、予定している買い物の決済を期限に余裕を持って行う。乗り換え候補も必要ならセゾンとエポスを比較する。ETCが必要ならETCカードの維持条件を比較する。今のカードを残す選択肢も含めて、使い方に合うものを選びたい。

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